木は二度生きる

こんにちは!

森総 島です。

今回は弊社の取り組みについて紹介させていただきます。

木は二度生きる。こんな言葉を聞いたことがありますか?

一度目は自然の中で悠々と生き、二度目は加工され人々の生活と共に生きる。

林業は木を伐ります。何十年、何百年と生きてきた命を絶つとても責任のある仕事です。

昔は必要に応じて必要な分だけ木を伐っていたでしょう、しかし現在は森林整備を行うため、木を伐る、という事が当たり前になっています。また、そうしたスタンスで仕事を行わないと経営が成り立たないのも現実です。

そんな中で、絶対に出会うのが、「この木もったいないなぁ」という感情です。針葉樹は建築材や梱包材といった幅広い販路があるのですが、広葉樹は余程真っすぐで立派な木でも数本しかなければ、運搬費に負けてしまう、どんなに太く立派でも曲がりや節などの欠点がある。既定の太さまであと数センチ足りない、などの理由で、紙の原料材もしくはバイオマス発電の原料材になってしまいます。

つまり何十年、何百年と生きてきた証が影も形もなくなってしまうのです。

それを何とか変えたい、もっとたくさんの木に第二の人生を歩んでもらいたい!

そんな思いで占冠村のしもかぷ工房に相談にいきました。

しかし製材にかかるコスト、乾燥にかかるコストを考えるとなかなか現実的な話ではないということ、

やっぱり小量じゃ無理なのかとあきらめかけました。

すると旋盤で器を作ることなら生木でもできるから、やってみるよ!と力強いお言葉をいただき、木を買っていただくことが出来ました。

そしてとてもキレイでかわいいサラダボウルが完成いたしました。

占冠村道の駅にて販売中

完全なる「made in 占冠」です。今回はとても少ない量かもしれないですが、こうしたことがもっと出来るようにしていきたいです。

国産の木材製品は価格が高額なものが多いですが、もっとたくさんの人に木材製品を使っていただけるとより多くの木が第二の人生を皆さんと共に歩めると思います。

より多くの木を皆さんの元に届けられるよう、これからも努力していきます!